麻雀教室エピソードその2

元町のレディス麻雀教室、今回の対戦相手は93歳のおばあちゃんと

推定年齢77~80歳のおばあちゃん。

93歳のおばあちゃんは自分から年齢を教えてくれた。

そして私と、このテーブルは生徒3人だったので(麻雀は基本4人でする)

あと一人、講師の先生が入ってくれた。

93歳は麻雀歴がそうとう長いのか、早いテンパイでよく上がるし、

ルールもちゃんと知っている。はずだけど、やっぱり忘れっぽくなるのかな・・

時々、考え込んでどの牌を捨てるのか悩むから、先生に見てもらったら。

悩む必要のないような、分かりやすい並び方だったり。

自分が上がった時の役とか数え方がなんかモヤモヤしてしまうみたい。

何回も何回も繰り返し数えて・・

それについて先生が2回~3回と、分かりやすく説明するけど、

93歳はなかなか理解できない。それでしまいには

「難しいこと言われても分からへん、もっと分かりやすく教えてよ!」と

怒ったように大きな声で言い出した。

それを聞いて他のテーブルでやってるおばちゃんたちが

ざわざわし出して、そのうちの2人ほどが

「そうよ、もっとちゃんと分かりやすく教えて上げてよ!」と93歳に味方する。

ゆで卵みたいな肌つるつるの20歳の青年先生は、タジタジになってしまって、

「もう僕、帰ろうかなあ」と言い。

そんな状態で麻雀ゲーム進めてたのに、前半は93歳がトップで勝利したんだから

いったいどないなってるねん!?と冗談半分で思ったけど

30代前半と思われるもう一人のベテラン先生

(この先生はプロで、AbemaTVに時々出てる)は

「そりゃ、ねんきが入ってるからね」と。その一言で納得、疑問解消した。

もう一人の推定年齢80歳前のおばあちゃん、

彼女は麻雀経験が浅いのか、役の作り方、積った牌の正しい並べ方が

イマイチ分からないみたいで、その上超マイペース、超天然。

半分自分の世界だけで生きているって感じ。

「この牌捨てて、私リーチできるかな、できるね」と言うので、後ろで先生が見て

「ちがうよ、まだリーチできないよ」と言ってるのに、彼女「リーチやね」と言って

リーチしようとする。こういった同じようなことを何度も繰り返しながらのゲーム進行。

また、先生が93歳にルールの説明を話してると、

80歳前が自分の知ってることを横から喋り出すから、

先生「ちょっと喋らないでください、いろいろ言うと混乱するから

順番にゆっくりと話しますから」と先生も少しイライラ気味。

そんなわけで、とてもとてもゆっくりしたペースで進んだので

東南の半荘を休憩を挟んで2回して終わるところを

結局、私たちのテーブルは時間切れで通常の半分もできずに終わってしまった。

でもなんだかんだ言いながらも楽しかった。

こんな人たちと麻雀するのもいいと思った。

上手になるのも大事だけど、ケラケラクスクス笑って

楽しく面白くやるのもいいと思った。

なんせ人生の先輩だし、戦後の苦しい時代をくぐり抜けて来られてるから精神が強い。

その上やさしくて、まるで昔から知り合いだったように親しくしてくれた。

麻雀以外に、この人たちから学ぶことがたくさんある。

93歳のおばあちゃん、これからもお元気に麻雀教室に足を運んで欲しいと思いました。

つづく・・



麻雀で勝って、貰った賞品。あられ一袋。

前半は93歳のおばあちゃんが、後半は私が勝利しました。