麻雀教室エピソードその3

神戸元町のレディス麻雀教室に参加したあと、

終わって午後4時半過ぎに教室を出た。

外に出て帰りの駅に向かってる道々、違うテーブルで麻雀ゲームをしてた二人の女性と

歩く方向が一緒になって、なんかにっこりと私を見てくれて

親しみやすそうだったので、(どちらも私より3~4歳上という感じ)

二人とも帽子をかぶって、お洒落がとっても好きといった

カラフルファッションな服装だったので

「お二人ともお洒落ですねえ」と話しかけたら、もうそれだけで

私は彼女たちの顔なじみのお友達。

一緒に好きな麻雀して過ごしたという同胞意識なのかな・・

そして二人が、女子高生みたいにハイテンションで楽しげにしゃべってるのを見ながら、

私、「途中まで一緒に」のつもりで彼女たちと歩いてたら、

「あなたも一緒に飲みに行く?行こうよ!」と誘われた。

ええぇー!いきなり!

二人が楽しそうにしゃべってたのは、

「飲みに行こう!どこにいこうか!」の相談だったのである。

私は麻雀仲間に誘われて寄り道するかもしれないという想定など、

全くしてなかったので、

「帰って晩御飯作らないといけないから・・」とお断りした。

そりゃ当たり前だと思うけど・・

「晩御飯の支度ならしようがないねぇ、じゃあまた今度行こうね

今度は晩御飯もちゃんと準備して出ておいでね」と言って

彼女たちは駅までの道沿いのたくさん並ぶ居酒屋の一件の中に

吸い込まれるように消えて行った。

なんて自由な人たち!いいなあ!まるでサラリーマンの”5時から男”やん!

そして、名前も知らない、お酒が飲めるかも分からない、都合も聞かない、

数えるほどしか会ってない私を、すっかり友達扱いしてくれて

飲みに行こうと誘ってくれるキャパの広さ。生まれ持っての天真爛漫さ。こだわりのなさ、

私にはとても真似はできない。

同時にこんなふところの大きな女性が日本にたくさんいたら、

もっともっと居心地のいい国になるだろなと思った。嬉しかった。

でも次回教室に行って、また会っても、

飲みに行こうと彼女たちが誘ったのは私だったって、

きっと覚えてないだろうなと思う。

それでいいねんと思った。むしろそれがいいんやと思った。


麻雀の帰り、下りた駅の近くの惣菜屋さんで夕飯のおかずを買って帰った。

これで夕飯の支度は簡単だけど、飲みに行こうと誘われても急な誘いは・・

やっぱり無理です。(ごぼうと彩り野菜のサラダ・チキン南蛮・塩焼きそば)

これで夫と二人分、充分です。